小村肛門科医院 東京都葛飾区堀切2-9-7 TEL.03-3697-3917
日帰り手術
当院では、1935年開設以来、日帰り手術を行ってきました。日帰り手術においては、侵襲をできるだけ、抑えることが重要です。
手術は全例局所麻酔によって行っています。
当院における日帰り手術の特色としましては、
を行っています。

麻酔法の工夫

局所麻酔時の痛みをとるための工夫として、以下の事を行っています。
  • 麻酔30分前に、麻酔をうつ場所に局所麻酔剤の入ったシール(ペンレス)を貼ります。麻酔のための麻酔です。
  • 麻酔には細い針を使用し、薬液をゆっくり注入します。
  • 通常の麻酔剤は酸性ですが、当院では中性に調整したものを用います。

ジオン注による4段階注射法

痔核を注射にて治す画期的な方法です。主に内痔核が適応で、外痔核は適応ではありません。わかりやすくいいますと、押す戻すと戻る痔核が適応です。今までであれば、高齢や合併症ゆえに手術ができず、対処できなかった患者さんに対しても行うことができるようになりました。
症例1
脳梗塞後遺症にて歩行困難、車いすの方の全周性の脱肛に対し、ジオン注施行。脱出は著名に改善し、粘液による肛門周囲のかぶれも軽快した。
基本的に痛くない場所(神経のない部分)に注射をうちますので痛みを感じません。注射をうつために、専用の肛門鏡を挿入しますが、その挿入に痛みを感じる場合には局所麻酔を行います。副作用は、術後の発熱、術中の血圧低下、術後1〜2ヶ月してからの少量の出血ということがありますが、頻度は少なく、いずれも一時的なものであり、時間の経過とともに軽快いたします。

ジオン注併用痔核手術

内痔核に対する手術ですが、従来は結紮切除半閉鎖術を行ってきました。皮膚切開は、できるだけ浅く行うことと、肛門上皮はできるだけ残すように注意しています(図1)。
肛門上皮と痔核根部を狭めるような形で切除し、根部結紮を行い、肛門縁まで縫合半閉鎖を行います。吸収糸(抜糸の必要がありません)で結節縫合いたします(図2)。
この方法は従来からある大変優れた方法なのですが、ある一定の割合(約1%)で術後出血をおこすことがあり、また切除範囲の大きさから痔核を3カ所切除する場合には、術後の痛みがある程度ありました。
この解決のために、ジオン注併用痔核手術を行うようにしました。歯状線(肛門の皮膚と粘膜の境界線)のやや口側まで(主に外痔成分のみ)結紮切除し、内痔核にジオン注を行うという方法です(図3)。術後出血をおこす場所は、切除せず注射で代用していますので、術後出血のリスクは激減し、切除範囲の減少から術後疼痛も減りました。

痔瘻手術

痔瘻手術は、切開解放術(瘻管をすべて切開するため再発が少ない、括約筋を一部切る必要がある)、seton法(痔瘻の管の内から外へゴムを通してしばることで、時間をかけて切開する)、括約筋温存術を行っています。Seton 法は根治性が高く(再発率が低く)、括約筋の侵襲の少ない方法ですが、治癒までに時間がかかります。括約筋温存術は括約筋の侵襲が少なく、治癒も早いですが、一定の再発(約10%)があります。それぞれの症例に応じてベストの術式を選択して行っています。坐骨直腸窩痔瘻や、骨盤直腸窩痔瘻の深部痔瘻は、入院手術をお勧めしています。
術後2週間までは、外来開始前に、優先的に診察をしています。

局所麻酔時の痛みをとるための工夫として、以下の事を行っています。
○麻酔30分前に、麻酔をうつ場所に局所麻酔剤の入ったゼリーを塗ります。麻酔のための麻酔です。
○麻酔には細い針を使用し、薬液をゆっくり注入します。
○通常の麻酔剤は酸性ですが、当院では中性に調整したものを用います。
○局所麻酔を注射する前に、鎮静剤を注射します。これによって麻酔の痛みが感じにくくなります。
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